こちらはミャンマー産の非常に古い琥珀、バーマイトです。内部に虫や植物片を内包しています。
バーマイトは約1億年前の針葉樹の樹液に由来すると考えられています。琥珀は世界中で見つかりますが、これほど古いものは限られた産地でしか見つかりません。その内部に含まれる物体も、当時のものである可能性があります。
透明度が高く、光を通します。ここで琥珀の生成について、簡単に説明します。針葉樹が傷つくと、樹液を分泌します。この樹液は傷口を塞ぐためや昆虫からの防御のために分泌されますが、空気に触れると徐々に固まり始めます。この過程で、周囲にいた虫などが樹液に巻き込まれ、内部に取り込まれることがあります。硬化した樹液が地面に落ち、泥に埋もれると、酸素にさらされることがなくなり、化学変化も起きにくくなります。この段階で、さらに植物片や虫を巻き込みながら固まっていきます。その上に土砂や堆積物が積もり、圧力が加わることで樹脂はさらに硬化し、最終的には化石化します。このプロセスには数千万年がかかることがあります。
このようにして生成された琥珀の内部は、嫌気性の空間であり、内包物が腐りにくくなります。本来、虫などの微細な生物が化石として残ることはほとんどありませんが、琥珀に閉じ込められることで、まるでホルマリン漬けのように、非常に良好な保存状態を保ったまま化石化するのです。
バーマイトは非常に古い琥珀でありながら、透明度が高いのが特徴です。
バックライトをあてつつ、ルーペを用いて撮影しました。30倍以上の倍率を持つルーペを用いることで、このようなミクロの世界を堪能できます。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
左右13ミリほどあります。
100円玉との比較。恐竜時代の、極めて古い琥珀、バーマイトです。
価格:¥2,800
商品ID:ot3729
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.3cm×0.8cm×厚0.4cm
商品説明:1億年の時を経て形成!恐竜時代の、極めて古い琥珀、バーマイト(Burmite)
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