こちらはミャンマー産の貴重な琥珀、バーマイトです。内部には虫が閉じ込められています。ミャンマーのカチン州で採集されるこの琥珀は非常に美しく、光を受けると煌々と輝きます。
バーマイトは約1億年前(白亜紀後期)の針葉樹の樹液が起源とされています。悠久の時を経て固い樹脂へと変化しました。内部に含まれているインクルージョン(内包物)もその時代のものである可能性があります。
バックライトを当てて撮影しました。非常に古い琥珀でありながら、比較的透明度が高く、光があたると、黄金色に輝きます。
手のひらの載せて撮影しました。光りが当たらないとこのような色合いです。
バーマイトに限らず、琥珀の内部には虫が閉じ込められていることがあります。樹木が傷つくと、傷口から樹液が分泌されます。これは樹木が傷を治癒するための防御反応ですが、樹液の揮発成分は虫にとって魅力的で、多くの虫が集まってきます。分泌された樹液は粘性が高く、小さな昆虫や植物片が引っかかって捕捉されることがあります。特に昆虫は樹液の甘い香りに引き寄せられやすいです。ある程度大きな虫であれば、粘性のある樹液に引っかかっても脱出することができますが、小さな虫はそのまま取り込まれて化石化することがあるのです。
ご覧のように、2匹の虫が見えますね。ぜひ高倍率のルーペを用いてください。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
約11ミリほどあります。
100円玉との比較。恐竜時代の、極めて古い琥珀、バーマイトです。
価格:
商品ID:ot3710
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:1.1cm×0.8cm×厚0.5cm
商品説明:虫入り!白亜紀に起源を持つ希少な琥珀、バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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