こちらは新生代後期(約2300万年前から約360万年前)に世界中の海域に生息していたメガロドンの歯化石です。化石ファン、UMAファン、古生物ファンであれば、メガロドンをご存じでない方は少ないのではないでしょうか。それほど有名な存在です。史上最大級の軟骨魚類で、その恐ろしいほど強大な咬合力で、食物連鎖の頂点に君臨していた生物です。
こちらはそのメガロドンの、100%ナチュラルであることが確認された歯化石です。化石における「ナチュラル」とは、オリジナルの化石以外の素材を用いた修復がないことを意味します。通常、化石はほとんどの場合、修復が施されていると言っても過言ではありません。化石は長い堆積期間を経て分解や再構成が進み、本来の形状が崩れたり、一部が欠損することが一般的です。まれに、このように全体の輪郭が保存され、補修が施されていない標本が存在します。コレクション価値の高い一品です。
こちらは裏面です。メガロドンの歯化石は、表面と裏面で全く形状が異なります。裏面は平ら、もしくは少し内側に反っていることが一般的です。
メガロドンは新生代の一時期、世界中で生息していたため、化石も広く産出されています。こちらは米国東部サウスカロライナ州の海岸で発見された標本で、ハンターのこだわりにより、酸で表面を軽く洗っただけのナチュラルな状態の標本です。
色の薄い部分は歯冠と呼ばれ、歯茎より上に出ていた部分です。その上を覆っている硬い組織がエナメル質です。メガロドンのエナメル質は特に堆積環境の影響を受けやすく、本来の色(乳白色)から変化します。こちらの標本は、ややグレーがかった独特の色合いで、非常に密でなめらかな質感が特徴です。こちらのコラム「化石の色はどのように決まるのか。メガロドン歯化石から探る。」も参考にしてくださいね。
メガロドンは、全時代を通じて最大最強の咬合力を誇るという説があります。その噛む力を支えているのは、この歯の厚みです。メガロドンの歯化石はおむすび型の三角形をイメージできますが、実際にはそれに加えて非常に分厚いのが特徴です。
歯冠の縁にはセレーションが保存されています。セレーションとは、ギザギザした部分のことで、鋸歯(きょし)と呼ばれます。鋸は訓読みで「のこぎり」と読むことから、文字通り、のこぎりのような鋭い構造になっています。獲物を切るために進化した、ハンター仕様の構造と言えるでしょう。
歯冠(歯茎に埋まっていた部分)を根本から撮影しました。メガロドンの歯化石で見逃せないのは、この歯根です。強力なバイティングパワー(噛む力)を支える、信じられないほど大きく幅広い構造をしています。他の生物の歯化石には見られない、驚異的な厚みと幅が特徴です。
長い辺に沿って、約91ミリほどの長さがあります。
100円玉との比較です。これは、極めて希少な100%ナチュラルであることが確認されているメガロドンの歯化石です。
価格:
商品ID:sh334
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:North Carolina,U.S.A.
サイズ:長いほうの辺に沿って9.1cm 厚1.5cm
商品説明:コレクション価値、高い!極めて希少で、100%ナチュラルなことが確認されているメガロドン(Megalodon)の歯化石
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