こちらはノミバエ科の虫が内包されたバルト海産の琥珀です。この地域の琥珀は、世界で最も有名な琥珀と言って良い存在です。さまざまな色や形の琥珀があるだけでなく、有史以来、王侯貴族に愛されてきた歴史も持っています。海岸で発見されることがあるため、シーアンバーの異名を持ちます。
バルティックアンバーには、このように虫が内包されていることが少なくありません。それゆえ、当時の地球環境を知る上で重要な役割を果たしています。
当時とはいつのことでしょうか。なんと4000万年前です。類人猿が誕生したのが800万年前であることを考えると、いかに古いかお分かりいただけるでしょうか。その時代の虫が内包されているのです。
また、バルト海産琥珀は時代が古いわりに透明度が非常に高い個体が少なくありません。こちらはその一つ。光が当たると、琥珀色に煌々と輝きます。
ノミバエの保存状態も大変良好です。ただし、琥珀の内部に含まれる虫はとても小さいので、ぜひルーペを用いてください。それも高倍率のものを。詳しくはコラム「化石を観察するときの、ルーペの選び方」を御覧ください。
虫だけでなく、当時の環境から入ったと思われる植物片や気泡なども含まれています。
肉眼でみると、虫の存在を中央に確認できる程度ですが、ルーペで見ると別世界です。
100円玉との比較。ノミバエ科の虫を内包したバルティックアンバーです。
価格:¥5,300
商品ID:ot3262
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Baltic Sea
サイズ:1.7cm×0.7cm×厚0.2cm
商品説明:美しいイエロー!ノミバエ科の虫を内包した4000万年前のバルティックアンバー(Amber)
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