こちらは古生代オルドビス紀の非常に古い三葉虫のグループ、カルモニアの仲間です。
御覧のように、いかにも初期の三葉虫といった風貌です。すなわち、平板で体節に柔軟性がなく、小判のような形をしています。進化がまだあまり進んでいないことがよくわかりますね。
こちらには別の個体が見られます。頭鞍部の一部が遊離していますが、その他の状態は極めて良好です。産地は廃アトラス山脈南部のザゴラ(ドアラ渓谷のフェズワタ頁岩層周辺)です。この地域は非常に古い三葉虫がよく発見され、保存状態が大変優れていることで知られています。詳しくはコラム「モロッコ5大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」をご覧ください。
カルモニアは、ファコプス目のアカストイデア超科に分類されます。アカストイデアには、デボン紀に登場する人気のロングフォークなどが含まれますが、それに比べるとカルモニアはまだかなり原始的な形状をしています。
裏面です。
最厚部は13ミリほどですが、しっかりしており、強度に問題はありません。
母岩の左右は9センチほどで、各個体は平均で3センチ前後の大きさがあります。
100円玉との比較。こちらは古生代オルドビス紀に現れた初期の三葉虫の一つ、カルモニアのマルチプレート標本です。
価格:
商品ID:tr1301
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Zagora, Morocco
サイズ:本体カーブ計測3.3cm 2.8cm 母岩含め全体9cm×6.5cm×厚1.3cm
商品説明:マルチ!オルドビス紀に登場した小判型の初期の三葉虫、カルモニア科(Calmoniidae)の群集化石
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