こちらはカンブリア紀後期の非常に古い三葉虫の一つ、ルサティオプスです。モロッコのエルラシディアで見つかった標本で、エルラシディアはあの有名なアルニフから北東へ約150kmの場所にあります。アルニフと同様に、エルラシディアもハイアトラス山脈の南東端に位置しており、さまざまな化石が発見されます。アルニフはデボン紀の三葉虫の印象が強いですが、エルラシディアでは古生代初期の三葉虫も発見されているようです。モロッコの化石産地については、コラム「モロッコ4大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」をご覧ください。
ルサティオプスは、初期の三葉虫の典型的な特徴を持っています。平坦で大きな頭部、長い頬トゲ、小さな尾板、そして柔軟性のないシンプルな体節など。
右上から左下にかけて走る白いラインは接着痕です。紫外線テストを行った結果、それ以外に目立った修復箇所は確認されませんでした。
非常に大きな頭鞍部。ルサティオプスは最も原始的なグループの一つであるプチコパリア目に属します。このグループはカンブリア紀後期に多く現れ、シルル紀には全て絶滅しています。小判のような平板な体躯に大きな頬トゲを生やしています(短いものもあり)。
体節の数は比較的少ない傾向にあります。
裏面です。平らではありませんが、重心が安定しており、平置き時もさほどグラグラしません。
側面から撮影。
初期の三葉虫のコレクターにはぜひご検討いただきたい標本です。
母岩含め11センチ以上、本体は直線計測で53ミリほどあります。
100円玉との比較。最も古い三葉虫の一つ、プリコパリア目に属する、ルサティオプスの化石です。
価格:
商品ID:tr1293
時代:古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)
産地:Errachidia, Morocco
サイズ:本体直線計測5.3cm 母岩含め全体11.4cm×8.6cm×厚2.9cm
商品説明:最も古い三葉虫の一つ、プリコパリア目に属する、ルサティオプス(Lusatiops)の化石
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