こちらは三葉虫コレクター必見のレアな標本です。モロッコ南部のアルニフとザゴラの中間にあるタクチャ近郊のオルドビス紀の地層から採集されたバティケイルス(Bathycheilus)です。モロッコは言わずと知れた化石の宝庫ですが、その中でも、ハイアトラス山脈より南、特にアルニフやその南にあるケムケム層、そしてフェズアタビオータで有名なザゴラ周辺からは、古生代や中生代のさまざまな生物の化石が発見されています。
その中でも、ザゴラ近郊のオルドビス紀の地層からは、非常に古い地層にもかかわらず、驚くほど良質な三葉虫が発見されています。特に、完全に鉱物化していない三葉虫が見つかったことでも有名です。バティケイルスの産地であるタクチャは、ザゴラから北東に約40km進んだ場所にあり、オルドビス紀の地層であることから、フェズアタ層群が広がっている地域だと推察されます。詳しくはコラム「モロッコ4大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」を御覧ください。
実物のバティケイルスを初めて目にしました。もちろん、化石セブン初登場です。オルドビス紀の三葉虫らしく非常に平板でシンプルな構造を持っていますが、その保存状態はオルドビス紀の標本とは思えないほど良好です。さすがはフェズアタ累層というところでしょうか。
ご覧のように、ほぼ全形が保存されており、左右の長い頬トゲも健在です。細かな体節もほとんど残っていて、見事としか言いようがありませんね。
頭鞍部の残存率も高く、初期の三葉虫らしい大きな頭部をしています。
初期の三葉虫に共通する特徴である小さな尾板を持っています。
母岩はフェズアタ層の標本に共通する薄い茶褐色です。
裏面です。やや凹凸がありますが、平置きでも十分に安定します。
21ミリほどの厚みがあります。
本体は約32ミリです。母岩のサイズは左右で約9センチです。
100円玉との比較です。モロッコ南部フェズアタ累層(古生代オルドビス紀)から発見された、極めて希少な三葉虫、バティケイルスです。いかにも三葉虫らしいクラシックな味わいをご堪能ください。
価格:¥26,000
商品ID:tr1291
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Takcha, Morocco
サイズ:本体カーブ計測3.2cm 母岩含め全体9.2cm×7.7cm×厚2.1cm
商品説明:フェズアタ層ならではの素晴らしい保存状態、極めて希少な三葉虫、バティケイルス(Bathycheilus)いかにも三葉虫らしい、クラシックな味わいをご堪能あれ!
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