こちらはモロッコ南東部のハイアトラス山脈南部、アルニフで採集されたデボン紀の三葉虫、ファコプスです。モロッコの化石産地については、コラム「モロッコ4大化石産地をご紹介:時を超えた自然の遺産」を御覧ください。
堂々とした立派な頭鞍部を見せてくれていますね。丸みのある大きな頭鞍部の三葉虫を目の前にすると、思わず撫でたくなるのは私だけでしょうか。
ファコプス目に属する三葉虫といえば、この複眼が特徴的ですね。複眼は素早く動く物体を捉えるのに適しているとされ、強靭な顎を持つ板皮類の魚が近づくのをいち早く視認できたのかもしれません。
山脈のように立派な体節を持つこの姿。デボン紀になると、現代のダンゴムシのように体を丸められる三葉虫が登場しました。
尾板を後方から撮影しました。
左側の複眼もご覧の通り、非常に素晴らしい保存状態です。
海底の岩の上を這うかのような面白い構図です。
こちらが裏側です。こちらを下に平置きすると安定します。
本体カーブ計測で55ミリほどあります。
100円玉との比較。モロッコ・アルニフのデボン紀地層から発見された三葉虫、ファコプスの化石です。
価格:
商品ID:tr1290
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Alnif, Morocco
サイズ:三葉虫本体カーブ計測5.6cm 母岩含め全体4.4cm×4.1cm×高3.1cm
商品説明:モロッコ・アルニフのデボン紀地層から発見された三葉虫、ファコプス(Phacops)の化石
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