スピノサウルスの魅力
本日はスピノサウルスのお話を。
スピノサウルスは、白亜紀前期から後期に生きた最大の獣脚類です。
はしご車(12m)を遥かに凌ぐ全長17mの巨体であったといわれています。
実はスピノサウルスの全体像がわかる化石は、第二次世界大戦の折、戦火とともになくなっているという悲しい歴史があります。
17mという数字はあくまでも体の一部の骨からの推定なので、今後変わることもありえますが・・・。
もうこのくらいの巨大な数字になれば何がなんだかわからないですよね。
横の長さは、身長170cmの大人が道路に10人一列に横たわってつないだ長さと等しい。
それくらい巨大です。
また大きい背中にある舟の帆(ほ)のようなものがこれまた大きい。
これも170~180cmあったそうなので、全てがケタを超えた恐竜であったようです。
ちなみに、帆の部分では体温調節をしていたとされています。
いわば熱交換器のような役割です。
日射病の危険が叫ばれる昨今、このような帆が人間にもあったら・・・なんてあらぬ想像をしてしまいました。
歯に関しては主食の魚を突き刺して捕らえやすいよう、円錐の形をしており、歯の表面には溝があります。
この溝を利用して滑りやすい魚をつかまえやすくしていたようです。