オウムガイはこの角度から撮るのがツウなんです。
ボールのような形で知られるオウムガイの殻の化石です。
白い部分はケイ酸塩鉱物で置換され透き通るように美しい標本です。
開口部が異様に大きいのがオウムガイの特徴。古い時代のオウムガイも新しいオウムガイも、この点は共通しています。
現代のオウムガイは10cmを超えれば比較的大きい部類ですが、古代のものは20cmを超える、ビックリするほど巨大なものがあります。本品は直径85mmとミドルサイズですが、それでも286gもあります。この点からもオウムガイがいかに分厚いかが分かりますね。ずっしりと手に伝わる重量感。
白っぽい部分は石英を含むケイ酸塩鉱物です。ヘソに近くなるほど中途半端に置き換わるのではなく、完全に置換されています。これらの部分は本体(軟体部)が収まる部分ではなく、気体や海水が流出入する部分です。
ところで、オウムガイは、なぜオウムガイというかご存じですか?
化石には残りませんが、軟体部の上部にずきんと言われる組織があり、それが鳥のオウムのくちばしに似ていることに由来しています。気になった方は、現世のオウムガイの画像を検索してみて下さいね。
ちなみに英語では、Nautilus(ノーチラス)と言います。ノーチラスときいてアメリカの潜水艦を思い出す人も多いのでは?ジュールベルヌの名作「海底二万里」の潜水艦の名前も、たしかノーチラスでしたね。
価格:
商品ID:an820
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径8.5cm 殻口部5.4cm 286g
商品説明:ケイ酸塩鉱物で美しく置換されたノーチラスことオウムガイの化石
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる