ペルム紀に大繁栄した、グロッソプテリスのノジュール化石をご紹介します。
グロッソプテリスはペルム紀から三畳紀にかけて栄えたシダ状の裸子植物です。その名のとおり、舌のような形をした大きな葉が特徴で、葉と向き合うように繁殖器官がついていました。
じっくり観察すると、脈がしっかり保存されているのが見えます。
肉眼では、ぎりぎり分かるくらいの繊細な筋。このあたり、ルーペをお持ちならぜひルーペで観察してみてください。
反対側。ノジュール(堆積岩中に見られる、周囲と成分の異なる塊)化石ですので、ラグビーボールのように、全体的に丸みを帯びています。
厚みはおよそ2.5センチ。
グロッソプテリスは大陸移動説の証拠のひとつと考えられています。、なぜ大陸移動説の証拠とされるのか?それは、それぞれの大陸でグロッソプテリスの化石が見つかっているためです。
胞子を風にとばし増える植物とは違い、裸子植物であるグロッソプテリスの、種によって子孫が増えるため、大陸は続いていたと考えられています。海流によって種が運ばれたのではないか、とも考えられたのですが、裸子植物の種は塩分の強い海水に浮かんでいることはできないため、海流で種が運ばれることはないようです。
湿地に成長したグロッソプテリスの木は、大きいもので高さ8メートルにも及ぶそうです。ペルム紀に繁栄した植物化石をデスクに置いて、しばし古代に思いを馳せるのもいいですね。
価格:
商品ID:ot640
時代:古生代ペルム紀(2億8900万 -- 2億5100万年前)
産地:U.S.A
サイズ:本体7cm 母岩含め9.2cm×5cm×2.5cm
商品説明:大陸移動説の証拠化石となった、グロッソプテリス化石(Glossopteris)
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