オーストラリアのテンハム隕石です。「テンハム」の名でコレクターの間で取引されています。
テンハムは石質隕石に分類され、?黒い溶融表皮を持っています。
テンハムは、1879年(明治12年)にオーストラリアのクイーンズランド州サウスグレゴリーのテンハムステーション地殻に落下しました。目撃者はいたものの詳細な日時までは特定されていません。
まばゆい光を放つ隕石が西から東の空へ移動していく様子が観察されたそうです。その後、数キロの広範囲で発見が続いたそうです。
テンハムは典型的な石質隕石の特徴を示しています。その中でも、コンドライト(炭素質コンドライト)に属します。
この隕石は、なんと太陽系が生成されてすぐの45億年前頃に形成されたと考えられています。そして、大変興味深いことに、このテンハム隕石は、リングウダイトという鉱物が発見されています。これはなにを意味するでしょうか?
リングウッダイドは地球上では高圧高温の非常に厳しい条件下のみで生成されるため、地球上では隕石でしか発見されません。一方、地球の深部マントルでは主要鉱物であるのです。
その事実から、このテンハムは45億年前の太陽系創世記の超高エネルギー状態、つまり地球の深部と似たような高温高圧状態で形成されたのだろう、と考えられています。逆に、このテンハムを調べることで、地球内部の構造を深く知ることができる可能性があると考えられています。
太陽系が形成されるキッカケとなる超新星爆発によって周辺の宇宙空間は凄まじい高圧高温状態となり、温度が下がり始める頃に、ガスが収縮し、徐々に惑星が形成されはじめます。ちょうどその頃にテンハム隕石となるもとの岩石が生まれたと考えられています。
この表面を覆う黒い層は溶融表皮と呼ばれます。大気を通過する際に岩石の表面が溶けて全体をコーディングされたのです。わずか数mmの薄い層です。石質隕石によく見られる構造です。鉄隕石でも溶融表皮はありますが、落下後すぐに無くなってしまいます。
テンハムは全体的に高価な石質隕石のなかでは、比較的お求めやすい価格帯にあります。石質隕石のファーストコレクションにいかがでしょうか。
価格:
商品ID:ot524
時代:
産地:
サイズ:3cm×2.4cm×2cm 24g
商品説明:Tenham, Queensland Australia Fell 1879 L6 Plivine Hypersthene Chondrite
この商品は売却済みです。
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