こちらはカナダ・アルバータ州で採集された宝石、アンモライト(Ammolite)です。アンモライトの多くはカナダ・アルバータ州産です。おそらくほとんどがそうでしょう。実際には、北米ロッキー山脈東側斜面であればいくつか採集ポイントがあるようですが、マーケットで販売されている品のほとんどがアルバータ州になります。こちらの標本の特徴は何と言っても、希少色のパープル(紫)を呈することです。
紫色の標本はほとんど存在しません。可視光の中で最も波長の短い紫は、他の色にかき消されてしまい、ほとんど見られないのです。しかし、この個体のように、ほぼ全体が紫色を呈するものは非常に希少です。
紫は高貴な色とされています。その色から来る印象だけでなく、自然界でほとんど見られない色であることも関係しているのでしょう。古代には現在のように人工的な顔料(絵の具)を合成できなかったため、わずかな自然由来の顔料しかなく、一部の特権を持つ人々だけが利用できたと言われています。実際、現在においても、自然界で青系の色を呈する生物や植物はほとんど存在しません。その希少性が本来的な魅力となり、私たちはブルーやパープルに魅了されてしまうのかもしれません。
良い角度に光が当たると深い紫色を呈します。その輝きの源である表面の遊色層を保護するため、樹脂でコーティングされています。
裏面です。
厚みは約4ミリほどですが、アンモライトは比較的硬い石ですので、丁寧に取り扱えば強度に問題はありません。
左右4センチほどあります。
100円玉との比較。1981年には世界宝石連盟によって正式に宝石の仲間入りをしています。
価格:
商品ID:al447
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Alberta, Canada
サイズ:4cm×2.2cm×最厚部0.4cm
商品説明:レア!最も希少な色、パープルを呈する、アンモライト(Ammolite)のピース
この商品は売却済みです。
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