こちらは最も古い化石の一つ、「コレニア・シリンドリカ」です。最古の生物といえば、何を思い浮かべるでしょうか?カンブリア爆発によって誕生したカンブリアモンスターたち、たとえば、アノマロカリスやオパビニアでしょうか?実は、そうした生物が登場するはるか以前から活動していた生物がいます。それがシアノバクテリアです。シアノバクテリアは、酸素の少ない環境で繁栄し、光合成によって二酸化炭素から酸素を生み出しました。コレニア・シリンドリカは、そのようなシアノバクテリアの活動の痕跡が記録された化石だと考えられています。
この円環状の模様は、シアノバクテリアがコロニーを形成した痕跡だと考えられています。シアノバクテリアは活動期と停滞期を繰り返していたため、このような断続的な円環模様が生じたと考えられています。
一般にはストロマトライトと呼ばれる化石ですが、この赤い石灰岩質の標本はコレニアと呼ばれています。
こちらの標本は、いかにもコレニアらしい濃い赤色を呈しています。
しかも、約20センチ四方で、重量が2kgを超える特大標本です。
円環模様も明瞭に確認できます。
裏面にも円環模様は確認できますが、ポリッシュされていないため、ぼんやりとしています。
側面にも円環模様が見られ、最厚部は約19ミリほどあります。
左右約20センチ弱です。コレニアをはじめとするストロマトライトの活躍により、地球の大気は徐々に酸素の占める割合が増え、酸素をエネルギーとして活動できる好気性生物の誕生の土台が作られたと考えられています。コレニア・シリンドリカさま、有難うございました!
100円玉との比較です。今日も新鮮な酸素を吸えるのは、太古のシアノバクテリアのおかげです。コレニア・シリンドリカに感謝です。
価格:
商品ID:ot4048
時代:先カンブリア時代(46億年 -- 5億4200万年前)
産地:中国
サイズ:19.7cm×19.7cm×厚1.9cm 2010g
商品説明:我々に酸素をありがとう!太古の地球で酸素を大量に生み出したシアノバクテリア、コレニア・シリンドリカ(Collenia cylindrica)の大判化石
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