こちらは、ジオードと呼ばれる鉱物です。岩石といったほうが良いのかもしれません。日本語では晶洞(しょうどう)と書くように、中央に穴が空いているのが特徴です。部分的に見ていきますと、岩の内部を埋めているのは石英の結晶です。結晶が外側から内側に向けて群れをなすように成長していくのが晶洞の特徴です。
このような特殊な形成過程を経るには理由があります。ジオードは最初、火成岩や堆積岩、あるいは火山岩の中に自然に発生した空洞から始まります。こうした空洞は、マグマが急冷されるなどの過程を経てできあがることが多いとされています。例えば、溶岩が冷えて中途半端に固まった状態でガスが入り込み、空洞ができあがることがあります。また、堆積岩の場合、カルシウムを多く含む石灰岩の内部が水流や化学的な反応によって侵食され、空洞化することもあります。こうしてできた「穴」に、珪酸塩鉱物を含む水溶液が断続的に流れ込み、徐々に岩石の内側に沈殿・析出することで、石英の結晶ができあがると考えられています。まとめると、ジオードの形成は、まず空洞ができ、その後に水溶液が流入するという2つのフェーズで進行するということになります。
こちらの標本はいかにも典型的なジオードで、形成過程がよく分かりますね。わずかにピンクがかっているため、鉄分が含まれている可能性があります。
内部の石英はほんの少しだけピンクがかった透明色で、非常に硬い鉱物です。
外側の岩石は分厚い皮でできたドームのようになっており、こちらも非常に硬いです。
一見すると、丸い川石のように見えますが、ひっくり返してみると、あらびっくり!その内部には、美しい結晶がぎっしり詰まっています。
左右139ミリほどあります。重量はなんと1kg超え!
100円玉との比較。典型的なジオードです。内部には美しい石英がびっしりと詰まっています。
価格:
商品ID:ot4045
時代:Unknown
産地:Brazil
サイズ:13.9cm×8.7cm×厚8.9cm 1069g
商品説明:いかにも典型的なジオード(晶洞)!1kg超えのビッグサイズのジオード(Geode)サービスプライスにてご提供。
この商品は売却済みです。
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