こちらは「砂漠のバラ」の名で親しまれる鉱物です。その名の通り、美しいバラの花のような結晶構造が特徴です。この標本はご覧のように、かなり大きく、手のひらには収まりきらないほどのサイズです。
実は、砂漠のバラには成分によっていくつかの種類があり、大きくバライト系とセレナイト系に分けられます。バライト系の砂漠のバラは比較的硬く、爪で引っかいてもなかなか傷がつきません。結晶が密で砂が落ちにくいのが特徴で、アメリカのオクラホマやテキサスなどで採集されます。一方、セレナイト系は比較的柔らかく、砂を多く含む傾向があります。こちらは、後者のセレナイト系の砂漠のバラだと思われます。
それにしても、本当に美しい結晶だと思いませんか?本当に花びらのようです。
この一つ一つが成長した結晶です。
砂漠のバラの形成については諸説ありますが、地下水が関係しているという説があります。砂漠地帯で地下水が蒸発する際、水に溶けていた石膏や重晶石が結晶化します。これらの鉱物が折り重なるように結晶化を繰り返し、花びらのような形状を作るという説です。また、乾燥した砂漠の強風によって、結晶の表面に砂粒が積もり、バラの花びらのような姿になったという説もあります。あるいは、両方の要因が関係しているのかもしれません。
なんと左右19センチもあります!
100円玉との比較。モロッコ、サハラ砂漠が生んだ美しき鉱物「砂漠のバラ」です。19センチを超えるサイズと、美しい結晶の数々を持つ、実に見どころの多い一品です。
価格:
商品ID:ot4039
時代:Unknown
産地:Morocco
サイズ:19cm×14.5cm×10.5cm 1445g
商品説明:19センチ級! 美しい結晶が織りなす、サハラ砂漠が生んだ美しき鉱物、砂漠のバラ(Desert Rose)
この商品は売却済みです。
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