こちらは、白亜紀後期の海中に生息していた巨大魚、エンコダスの歯の化石です。「これが魚の歯だって!?」と驚いた方も多いのではないでしょうか。獲物を狩るために進化したこの鋭い歯を持つエンコダスは、別名「サーベルツゥースフィッシュ」とも呼ばれています。まさに魚界のサーベルタイガーです。驚くべきことに、この古代魚の化石は北米、ヨーロッパ、アフリカなどで発見されており、当時、世界中に繁栄していたことがうかがえます。
先端が、くいっと少し曲がっていますよね。これは堆積環境の影響を受けたわけではなく、もともとこのような形なのです。獲物に突き刺した後、抜けにくくする「返し」のような機能があったと考えられます。まさに、獲物を狩るために進化した歯ですね。
保存状態は大変良好です。白亜紀後期の海の王者といえば、やはりモササウルスの仲間でしょう。エンコダスは成長すると2メートル前後になったようですが、さすがにモササウルスには敵わなかったはずです。あえて現生の魚で似たものを探すと、外見はカマスに近いともいえますが、それをさらにゴツく、頑丈にしたような姿でしょうか。
表面のディテールもよく保存されています。この先端がクイッと返った歯が、最大の特徴です。
根元から撮影しました。ご覧の通り、かなり太い歯の化石です。この歯には稜線がなく、獲物を突き刺すことに特化していたようです。素早く動き回る魚などを捕食するのに適した形をしているのでしょう。
長辺計測35ミリほどあります。
100円玉との比較。白亜紀後期の海のハンター、サーベルツゥースフィッシュことエンコダスの歯の化石です。
価格:¥2,800
商品ID:ot4031
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Morocco
サイズ:ロングカーブ計測3.5cm
商品説明:白亜紀後期の海のハンター、サーベルツゥースフィッシュことエンコダス(Enchodus)の歯の化石
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