こちらは、白亜紀後期の海中の頂点捕食者、モササウルスの椎骨の化石です。椎骨とは、背骨を構成する個々の骨のことを指します。モササウルスは、巨大なヘビやトカゲのような頭部を持ち、海中を自由に泳ぐことができた古代の海生爬虫類です。目に入るものは何でも捕食したと言われるほど獰猛だったと考えられ、ときには共食いもしたという説もあります。この標本は、モササウルスの圧倒的な大きさを感じさせる立派な椎骨ですが、もう一点注目していただきたいのは、歯の化石が埋まっていることです。写真の左下をご覧ください。
脊椎動物の背骨は、このような骨が連なって形成されています。側面に埋まっている歯の化石は、この椎骨の主のものなのか、それとも遺骸に噛み付いて抜けたものなのか。仮に後者であれば、共食いをした証拠とも言えるかもしれません。
歯の化石の保存状態は非常に良好です。クリーニングを進めて取り出してしまうと、この標本の価値が損なわれてしまうため、ぜひこのまま保持することをおすすめします。
この化石は決して動きませんが、じっと眺めていると、さまざまなストーリーが消えては浮かんでいきます。偶然、堆積時に埋まっただけかもしれませんが、もし捕食の証拠だとしたら、こんなロマンチックな化石もないでしょう。
非常に重たくずっしりとした標本です。モササウルスがいかに大きかったか、手のひらを通じて伝わってきます。
歯化石は椎骨の側面に半分ほど埋まった状態でです。
背骨を構成するたった一つの骨が、これほどまでに大きいということに、改めて驚かされます。
左右134ミリほどあります。重量はなんと589グラム!
100円玉との比較。側面に歯化石が埋まっている、モササウルスの椎骨の化石です。
価格:
商品ID:ot4019
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Atlas Mountains, Morocco
サイズ:母岩含め全体13.4cm×10cm×厚5.6cm モササウルス歯ロングカーブ計測4.3cm 589g
商品説明:これはまさにロマンの塊!共食いの証拠?それとも…側面に埋まった歯化石が語る真実とは。モササウルス(Mosasaurus)の椎骨の化石
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