こちらは新生代第三紀(主に中新世か鮮新世)にかけて世界中に生息していた巻き貝、ビカリアの化石です。
塔のような長い螺旋状のフォルムが特徴で、主に汽水域や浅海に生息していたと考えられています。
ビカリアにはいくつかの種類がありますが、岡山県産のビカリアはこのように側面に突起が備わっているのが特徴です。
巻き貝の中でも、殻は太くて重厚で、螺塔(らとう)が高い傾向にあります。
根元から撮影しました。主に河口やマングローブ周辺に生息していたと考えられ、当時の環境を推定する手がかりとなる示相化石として知られています。また、特定の時代の地層からしか産出しないため、地層の年代を推定する示準化石としても役立ちます。このことから、約1500万年前の古代日本にはマングローブなどの植物が繁茂していた可能性が示唆されており、現在よりも温暖な気候だったと考えられます。
左右7センチほどある立派なビカリアです。
100円玉との比較。そびえ立つ塔のような螺塔の高さが魅力です。
価格:
商品ID:ot4017
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Okayama,Japan
サイズ:7cm×3.4cm×厚2.8cm
商品説明:古代日本が温暖だったことを示す証拠となる、全形がよく保存された印象的なフォルムが特徴の岡山県産ビカリア(Vicarya)の化石。
この商品は売却済みです。
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