こちらはカンブリア紀初期に現れ、まもなく絶滅した、不思議な生物、イソキシスの殻の化石です。イソキシスは中国雲南省をはじめ、カナダのバージェス頁岩など世界の限られた地域でのみ採集された希少生物です。体長は数センチ前後で、二枚貝のような外骨格(殻)で覆われていました。端には鋭いスパイン(棘)が備わっているのが特徴です。「生八つ橋」のように軟体部を包むような構造になっています。
明瞭に甲羅(殻)が保存されています。一説によると殻は半透明だったとか。
手と比べても、はっきりと肉眼で確認できるサイズがあります。通常サイズより大きめです。
この甲羅の下部には多数の関節のある歩脚が備わっていたと考えられています。これらを巧みに使い、遊泳することができたのでしょう。 また、口の周りには捕食用の付属肢があり、小型の生物を捕えて食べていたと推測されています。 さらに、比較的大きな球状の複眼を持ち、視力はかなり発達していたと考えられます。複眼は動くものを正確に捉えることができるとされており、移動中や素早く動く獲物をいち早く察知するのに役立ったのかもしれませんね。
こちらは裏面です。酸化鉄の沈殿により、一部が赤みを帯びています。これは、雲南省の澄江動物群の化石の母岩によく見られる特徴です。
側面から撮影しました。この地域の母岩は、非常に細かい粒子の頁岩でできています。おそらく当時、微細な粘土鉱物が多く含まれていたことで遺骸が酸化を免れ、その結果、これほど良質な化石が残ったのでしょう。
本体23ミリ、全体85ミリほどあります。
100円玉との比較。半円形の甲羅で知られるイソキシスの上質化石です。特徴的な縁部の棘も保存されています。
価格:
商品ID:ot4009
時代:古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)
産地:中国雲南省
サイズ:本体直線距離2.3cm 母岩含め全体8.5cm×6.1cm×厚2.6cm
商品説明:カンブリアモンスター!半円形の甲羅で知られるイソキシス(Isoxys curvirostratus)の上質化石。特徴的な縁部の棘も保存!
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