こちらは中国雲南省のカンブリア紀の地層から採集された初期の生物、ツゾイアの化石です。ツゾイアといえば、この網目状の組織です。ツゾイアは約5億年以上も前に生息していたカンブリアモンスターの一つで、現世の生物には直接の子孫がいない謎多き生物です。
殻を持つ節足動物ですが、その殻には独特の網目模様があり、化石としてはっきりと残ります。春先のまだら雲を見て、「あ、ツゾイアみたい…」と思うようになったら、あなたはもう立派な古生物ファンです。
こちらのツゾイア、どうやらかなりの大物だったようです。ツゾイアは澄江動物群の中でも比較的大きな生物ですが、手のひらと比べても、これほどのサイズ感があります。
しかも、網目状の構造がはっきりと刻まれています。ぼんやりとしたものが多い中、この個体は網目を形作る輪郭までしっかりと保存されている部分があります。
澄江動物群の化石といえば、お馴染みのこのきめ細かい頁岩ですね。
この保存状態をご覧ください!斑点模様がくっきりと浮かび上がっており、肉眼でもはっきり確認できます。ツゾイアは、この網目状の模様を持つ殻の内部に軟体部が収まっていたと考えられており、この構造は軽量化のための適応ではないかという説もあります。 カンブリアモンスターと呼ばれる奇妙な生物たちの化石を眺めていると、その姿がまるで精密機械のように見えることがあります。まるで全知全能の存在が、工作遊びをしながら生み出したかのような、不思議な造形です。
本体最長部、なんと62ミリ!母岩合わせると9センチ弱です。
100円玉との比較。ツゾイアの特徴的な網目模様がほぼ完全に保存された希少標本です。
価格:
商品ID:ot4007
時代:古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)
産地:中国雲南省
サイズ:本体直線距離6.2cm 母岩含め全体8.8cm×7.3cm×厚1.9cm
商品説明:ベリーレア!最長部62ミリもあるツゾイア・シネンシス(Tuzoia sinensis)の殻の化石。特徴的な網目模様が明瞭に保存されている点にご注目!
この商品は売却済みです。
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