こちらは鮮やかなグリーンと円環模様で知られるマラカイトです。マラカイトは和名で「孔雀石」と言います。文字通り、孔雀が羽を広げた時の模様に似ていることにちなんでいます。
マラカイトは銅を含んでいることで知られています。それゆえ比重は比較的大きく3.6以上あると言われています。一方でモース硬度は比較的低く、3.5から4.0の間とされます。鉱物の中ではやや柔らかい部類と言えるでしょう。ちなみに、英名のMalachiteは、ギリシャ語の「malakos(柔らかい)」が語源とする説があります。
鉱物の中では、ここまで鮮やかなグリーンを呈するものはなかなか見られません。この円環模様とともにグリーンは孔雀石のトレードマークですね。
裏面です。鉱物の一般的な特徴として、研磨するほど模様が明瞭に浮き立ち、色も鮮やかになります。この面を見ると、それがよく分かります。石自体は緑色ですが、研磨された箇所はより鮮やかなグリーンを呈しています。
マラカイトが緑を呈するのは、銅イオンによるものです。銅イオンが光を吸収する際に、特定の光(色)を吸収し、緑色を反射することが要因です。同じく銅イオンの影響で、緑から青色を呈する鉱物としては、アズライト(青色)、クリソコラ(青緑色)などがあります。
最厚部4ミリほどあります。古代では、この緑色を人工的に作ることが難しかったため、マラカイトは貴重な顔料として使用されてきました。
光が当たるとより鮮やかに輝きます。
左右49ミリほどあります。
100円玉との比較。目のさめるような緑を呈する美しい鉱物、マラカイトのスライス標本です。
価格:¥6,600
商品ID:ot3929
時代:Unknown
産地:Democratic Republic of the Congo
サイズ:4.9cm×3.7cm×厚0.4cm
商品説明:孔雀の羽のような円環模様が特徴!目のさめるような緑を呈する美しい鉱物、マラカイトのスライス標本(Malachite・孔雀石)
このウィンドウを閉じる