こちらはピラミッド型のラピスラズリです。ラピスラズリといえばこの深いブルー。自然界では寒色は非常に珍しく、その意味でラピスラズリは異質な存在です。人工的に顔料(絵の具)を生成できなかった古代では、ラピスラズリは天然の顔料として大変珍重されてきました。
古代エジプトの女帝、クレオパトラの青いアイシャドウは、ラピスラズリが原料だったと言われています。青や紫は一部の王侯貴族しか用いることができない高貴な色だったようです。
偶然にも、こちらの標本は古代エジプトを象徴するデザインであるピラミッド型似カットされており、ずっしりとした重みが感じられます。
金色の部分は黄鉄鉱です。黄鉄鉱は鉄と硫黄がほぼ半々の割合で構成された化合物で、金属的な光沢を持っています。白い部分は方解石で、まるで夜空に浮かぶ雲のようです。黄鉄鉱は、さながら夜空に輝く星々といったところでしょうか。
最高品質のラピスラズリの産地として知られるアフガニスタン産です。アフガニスタンは豊かな天然資源を持っており、こちらのラピスラズリのほか金、銅、鉄鉱石、リチウムなどが大量に埋蔵されていると言われています。
底部を撮影しました。どの面も丁寧に研磨されており光沢があります。
左右47ミリ、高さ26ミリほどあります。
100円玉との比較。ピラミッド型にカットされた、アフガニスタン産の高品位ラピスラズリです。
価格:¥9,300
商品ID:ot3917
時代:Unknown
産地: Afghanistan
サイズ:4.7cm×4.7cm×高2.6cm
商品説明:高貴な色、ブルーを呈する、ピラミッド型にカットされた、アフガニスタン産の天然ラピスラズリ(Lapis lazuli)の高品位標本
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