こちらは鉱物コレクターに人気のファントムクォーツです。個人的に、水晶(クォーツ)のバリエーションを見るのはとても楽しく、紹介にも力が入ります。ファントムクォーツとは、水晶の内部に別の水晶が存在するものを指します。「ファントム」という言葉は、英語で「幻影」や「幽霊」を意味し、内部の水晶がぼんやりと浮かび上がっているように見えるため、この名前が付けられたのではないかと思われます。
この標本の面白い点は、通常のファントムクォーツとは異なり、雪のような斑点が見られるところです。まるで雪山に雪が降り積もるような形をしており、「スノークォーツ」という名前をつけたくなるほどです。
見ていると、なんだか寒さを感じてきますね。
水晶にはさまざまなバリエーションがあります。最も基本的なのは、クリアな無色透明なものです。紫色を呈するものはアメジスト、黄色を呈するものはシトリン、ピンク色のものはローズクォーツと呼ばれ、それぞれの色合いには微量の不純物が関係しています。この標本はクリアタイプの水晶ですが、内部に複層が存在しており、くるくると回しながらご覧いただくと、その複層が浮かび上がるのがわかります。
水晶の屈折率はガラスとさほど変わらないため、見た目にはガラスや氷のように見えます。
水晶の結晶系は六方晶系に属しているため、自然に六角柱の形を形成します。主成分であるシリコン(Si)と酸素(O)が特定の角度で結びつくことで、六角形の結晶が作られます。
左右34ミリほどあります。
100円玉との比較。雪を閉じ込めたような不思議な水晶です。
価格:¥3,600
商品ID:ot3872
時代:Unknown
産地:Brazil
サイズ:3.4cm×2.7cm×厚2.2cm
商品説明:雪を閉じ込めたような不思議な水晶、ファントムクォーツ(Phantom quartz)
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