こちらは「恐竜時代の琥珀」とも呼ばれる、ミャンマー産の琥珀、バーマイトです。この標本は、数あるバーマイトの中でも特に珍しい内包物を含んでおり、ウニのトゲのように鋭い針状のものが複数見られます。
全体をご覧ください。左側には黒い針の集合のような塊があり、その右側には細かな砂のような物体が閉じ込められています。これまで様々なバーマイトを見てきましたが、このような内包物に出会ったのは初めてです。
これはなにかの昆虫のようにも見えますし、植物片のようにも見えますね。
琥珀は古代の木の樹液が化石化したものです。バーマイトの内包物は非常に多様性に富んでおり、これはおそらく木の自生環境によるものだと思われます。海岸近くに自生していた熱帯雨林の樹液が近くの海洋に流れ込み、化石化したという説があります。その過程で巻き込まれた内包物は、樹液に群がった虫だけでなく、地面の植物片や海洋生物、土なども含まれている可能性があります。もしかしたら、この摩訶不思議な物体は海洋由来である可能性もありますね。
細粒の土のようにも見えます。
何よりも、この針のような内包物が非常に興味深いですね。これは陸生の植物片の一部か、あるいは海洋生物の一部である可能性も考えられます。
基質は比較的透明で、バックライトを当てるとシルエットが浮かび上がります。
バーマイトは他の産地の琥珀と比べると、褐色の物体が多く含まれるという特徴があります。これは自然火災によって焼け焦げた木片が含まれているためと考えられますが、今回の内包物はどうもそのようなものとは異なる風貌をしていますね。
約2センチほどあります。
100円玉との比較。これまで扱ったバーマイトには含まれていない、摩訶不思議な内包物を含んだ個体です。
価格:
商品ID:ot3859
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Myanmar
サイズ:2cm×0.9cm×厚0.3cm
商品説明:初遭遇!このトゲは一体なに?!摩訶不思議な内包物が閉じ込められた、白亜紀の琥珀、バーマイト(Burmite)
この商品は売却済みです。
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