こちらは兵庫県の新生代の地層から採集されたヒノキバヤドリギの化石です。ヒノキバヤドリギは宿主に寄生することで成長します。葉はほとんどなく、発達した茎の一部で光合成を行いますが、それだけでは栄養分を十分とれないため、広葉樹の樹皮に密着し宿主から水分や栄養分を吸収します。現世にもヒノキバヤドリギは繁栄しており、この化石とほとんど変わらない姿をしています。
ヒノキバヤドリギには葉らしい葉はありません。葉のように見える部分は茎です。
土に根を張らないので、根は発達していません。
数十センチの比較的小さな植物ですので、この標本は、ほぼ全体を捉えたものと言えるでしょう。
寄生植物には、完全に光合成を行わないものもありますが、ヒノキバヤドリギは自分で光合成をしながらも、宿主植物から水分や栄養素を吸収して成長します。ヒノキバヤドリギは宿主植物にある程度の負担をかけるものの、鳥類にとっての食料源となり、種子の散布を助けます。また、ヒノキバヤドリギの花は昆虫に蜜を提供し、植物連鎖や生物間の相互作用を豊かにしています。さらに、ヒノキバヤドリギが豊富に生育する森林は健康であることを示す証拠となり、森林の健康を測るバロメーターになっています。
裏面です。
十分な厚みがありますが、石質は比較的脆いので丁寧にお取り扱いください。
母岩含め11センチほどあります。
100円玉との比較。寄生植物、ヒノキバヤドリギの全体化石です。
価格:¥3,800
商品ID:ot3744
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:兵庫県 日本
サイズ:母岩含め全体11.1cm×8.9cm×厚2.9cm
商品説明:国内マニアック化石シリーズ!今回は兵庫県産、寄生植物、ヒノキバヤドリギ(Korthalsella japonica)の全体化石
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