こちらはカルサイトのスフィア標本です。カルサイトは和名で方解石といい、化学式はCaCO3で表されます。アンモナイトの殻の主成分であるアラゴナイトが変質するとカルサイトになるため、化石コレクターにとってはおなじみの鉱物といえるかもしれません。ただ、完全に無色透明の標本は、化石ではほとんど見られません。
カルサイトは基本的には、無色ですが、副成分や不純物が混ざると、白色、青色、緑色など、さまざまな色を呈します。
無色透明度のカルサイトはガラス光沢を持つ、非常になめらかな手触りで、一見すると石英結晶である水晶に間違われることがありますが、水晶のほうがより硬く、容易に傷つけることはできません。一方で、カルサイトのモース硬度は3とかなり柔らかい鉱物なので、引っかき傷が付きやすい特徴があります。また、カルサイトは酸に溶けやすい特徴があるため、その点でも区別が可能です。傷つけることなく容易に判別する方法として、透かして遠く物体を見る方法があります。上の写真をご覧いただくと分かりますように、カルサイトの屈折率は高いので、先の物体が二重に見えたり、ぼやけたりします。
こちらの標本は底部が平らにカットしてあり、平置きが可能になっています。転がり防止機能付きです。
直径最大部39ミリ。
100円玉との比較。転がり機能防止付きなので、この状態でぴたっと静止します。
価格:¥5,000
商品ID:ot3539
時代:Unknown
産地:Brazil
サイズ:直径3.9cm
商品説明:水晶ではございません!完全無色透明のカルサイト(Calcite)のスフィア標本、転がり機能防止!
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