こちらは、古第三紀から新第三紀にかけて海洋に生息していた巨大な軟骨魚類、オトドゥスの母岩付きの歯化石です。「オトドゥス」という名前はギリシャ語で「耳のような歯」という意味です。その色合いや形状から、耳のようにも見えなくもありません。
オトドゥスは軟骨魚類であるため、骨は化石としてほとんど残りません。その代わり、硬いエナメル質や骨でできた歯は、このように化石として保存されます。一般にオトドゥスの歯は非常に大きく、現生の大型軟骨魚類と比較してもさらに大きい傾向があります。歯の大きさから推定される体長は10メートル以上にも及び、当時の海を代表する巨大生物であったと考えられています。
こちらの歯化石は、半分が母岩に埋まった状態です。この状態からクリーニングを進めて化石本体を取り出すことも可能ですが、現在の姿でも非常に良い雰囲気があり、母岩とのバランスも上々です。個人的にはこのままの状態で展示することをおすすめします。
ブラウンの部分は「歯冠」と呼ばれ、歯茎の上に露出していた部分です。一方、その上の盛り上がった白い部分は「歯根」と呼ばれ、歯茎の内部に埋まっていた部分です。
こちらは裏面です。平らになるようにカットされているため、そのまま平置きが可能です。
側面から撮影したものです。ご覧のとおり、立体感があります。
母岩を含めて全長は95ミリ、本体部分は54ミリほどあります。非常に立派なサイズを誇るオトドゥスの歯化石です。
100円玉との比較。新生代のある時期、海洋の食物連鎖の頂点に君臨していた巨大な軟骨魚類、オトドゥスの母岩付き歯化石です。
価格:¥4,500
商品ID:sh324
時代:新生代第三紀(6600万--260万年前)
産地:Morocco
サイズ:本体(長い辺に沿って)5.4cm 母岩含め全体9.5cm×8cm×厚3.5cm
商品説明:新生代の一時期、海洋の食物連鎖の頂点として君臨していた巨大軟骨魚類、オトドゥス(Otodus)の母岩付きの歯化石
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