こちらは縫合線が見られるマダガスカル産のクレオニセラスです。縫合線とは写真の殻全体で見られるような複雑なラインのことで、殻の表層を研磨すると出現する模様のことです。一方で、その下には一部は黄鉄鉱化している珍しい個体です。縫合線だけが見られるアンモナイトや、黄鉄鉱化しているアンモナイトはありますが、同時に両方が見られる個体は希少です。とくにマダガスカル産ではなおさら珍しいです。
クレオニセラスはマダガスカルを代表するアンモナイトで、約1億年前の海中を遊泳していたと考えられています。恐竜時代のアンモナイトの一つですね。
モササウルスなどの獰猛な海生爬虫類が潜む海で生きていたアンモナイトです。殻の強度を上げつつ軽量になるように進化した結果、縫合線が複雑化したと考えられています。白亜紀のアンモナイトの縫合線はたいてい複雑です。
ご覧のようにはっきりと黄鉄鉱化しています。黄鉄鉱とは硫黄と鉄がほぼ半々の鉱物で、もともと、アンモナイトの殻の成分ではありません。黄鉄鉱が豊富な地域で長年堆積したことで、ゆっくりと本来の成分と入れ替わった結果と考えられています。
殻の一部はメノウ化しています。
直径最大部5センチ弱です。
100円玉との比較。マダガスカル産の約1億年前のアンモナイト、クレオニセラスです。縫合線と黄鉄鉱化が同時に見られる希少品です。
価格:
商品ID:an2506
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径4.9cm 厚1.2m
商品説明:縫合線と黄鉄鉱化が同時に見られる希少品!マダガスカル産の約1億年前のアンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras)
この商品は売却済みです。
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