こちらは、マダガスカル北西部のマハジャンガ地方にある白亜紀の地層から発見されたアンモナイト、クレオニセラスです。この地域から見つかるクレオニセラスには通常、黄鉄鉱化の特徴は見られませんが、この個体は一部がはっきりとパイライト(黄鉄鉱)に置換されています。また、写真の左側には縫合線も確認できます。今まで数多くのクレオニセラスを見てきましたが、今回のものは少し珍しいタイプに出会えた気がしています。
アンモナイトが死骸となり、軟体部から放出されたアンモニアが周囲の鉄分と結びついて黄鉄鉱を生成することがあります。その後、アンモナイトの殻を構成する炭酸カルシウムと徐々に置換され、最終的にこのような姿になったと考えられています。
黄鉄鉱は鉄と硫黄がほぼ半々の化合物で金属光沢が見られます。
マダガスカルは、世界有数のアンモナイト産地として知られています。北西部からは主に白亜紀の海洋生物の化石が、南西部からはジュラ紀の生物の化石が見つかっています。また、中央部ではコーパルの採掘も行われ、多様な種類の化石が発見されています。
クレオニセラスは比較的薄めのアンモナイトです。
直径最大部5センチほど。
100円玉との比較。一部が黄鉄鉱化した、珍しいクレオニセラスです。
価格:
商品ID:an2483
時代:中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前)
産地:Madagascar
サイズ:直径5cm 厚1.4cm
商品説明:この地域では珍しい珍しい!一部が黄鉄鉱化したマダガスカル産アンモナイト、クレオニセラス(Cleoniceras)
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