こちらはドイツのジュラ紀前期の地層から発見されたアンモナイト、プレウロセラスです。殻が黄鉄鉱に置換された、いわゆるパイライトアンモナイトです。ドイツ産のプレウロセラスは概ね、約1億9300万年前から約1億8400万年前の地層から採集されます。比較的古いアンモナイトの一つで、凹凸の深い肋(ろく)模様が特徴的です。
金色に見える部分は黄鉄鉱です。アンモナイトの殻は本来、炭酸カルシウムやアラゴナイトなどで構成されていますが、堆積環境によって黄鉄鉱に置換されることがあります。具体的には、死骸の一部が嫌気性バクテリアによって分解され、その過程で生成された硫黄が周囲の鉄と結びついて黄鉄鉱を形成し、殻の元の成分と徐々に入れ替わった結果と考えられています。
こちらの標本は、黄鉄鉱化されたプレウロセラスの中では、かなり大型の個体です。直径最大部36ミリもあり、黄鉄鉱の比重が高いこともあり、手のひらにずっしりとした重みを感じます。
また、表面には縫合線が露出しています。ジュラ紀のアンモナイトであるため、縫合線の模様はそれほど複雑ではありません。一般に、アンモナイトの年代が新しくなるほど、縫合線は複雑になる傾向があると言われています。縫合線は、殻の表層部の骨格が露出したもので、アンモナイトの種類ごとに固有の模様とされています。
裏面は母岩が残っています。
側面からご覧いただきます。殻の腹に見られる特徴的なラインを御覧ください。プレウロセラスの特徴の一つです。
直径最大部36ミリ、最厚部13ミリです。
100円玉との比較。ドイツのジュラ紀前期の地層から発見された黄鉄鉱アンモナイト、プレウロセラスの大型標本です。
価格:¥13,800
商品ID:an2473
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Germany
サイズ:直径3.6cm 厚1.3㎝
商品説明:直径最大部36ミリ!大きい!ドイツのジュラ紀前期の地層から発見された黄鉄鉱アンモナイト、プレウロセラス(Pleuroceras)の化石
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