こちらはフランス・アヴェロンのジュラ紀の地層から発見された黄鉄鉱化されたアンモナイト、ヒルドセラス(Hildoceras)です。
フランスのアヴェロン地方では、このような黄鉄鉱アンモナイトがよく採集されます。黄鉄鉱アンモナイトは、海中で遺骸となったアンモナイトの軟体部分が、周囲の硫黄や鉄と結びついて黄鉄鉱を形成し、殻のもともとの成分である炭酸カルシウムやアラゴナイトなどと徐々に置き換わったものと考えられています。殻の凹凸などの特徴はそのまま残されています。
黄鉄鉱は、その見た目が金に似ているため、発見者が大喜びしたという逸話があり、「愚か者の金」という皮肉なニックネームが付けられています。確かに、金と黄鉄鉱は化学組成に共通点がなく、結晶構造も異なります。金は比重が約20と非常に重いのに対し、黄鉄鉱は鉄と硫黄からなるため、比重は約5で、金の約1/4の重さです。両者が似ているのは光沢で、金は非常に強い金色の金属光沢を持つ一方、黄鉄鉱は銀色が少し混ざったようなやや鈍い光沢を持っています。とはいえ、化石コレクターにとっては、同じくフランスで開催されたオリンピックのメダルなみに輝いて見えるかもしれません。
表面には特有の縫合線が見られます。
フランス・アヴェロン地方の黄鉄鉱化アンモナイトの中では、かなりの大サイズです。
側面には特有の縦線が見られます。
こちらは裏面です。内部は鉄がかなり混ざっていると思しき褐色の堆積物が保存されています。
ヒルドセラスは比較的薄めのアンモナイトです。
直径最大部38ミリほどあります。
100円玉との比較。フランス・アヴェロン産のアンモナイト、ヒルドセラスの黄鉄鉱化標本です。
価格:¥11,000
商品ID:an2461
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:Aveyron, France
サイズ:本体直径3.8cm 厚0.7cm
商品説明:ビッグサイズ!フランス・アヴェロン産のアンモナイト、ヒルドセラス(Hildoceras)の黄鉄鉱化標本
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