少し前にビッグ・バグズ・パニックというパニックムービーがありましたが、こちらの標本もある意味、バグズパニック状態。なんと総勢60匹以上の虫が所狭しと溢れかえっています。虫が多いことに定評のあるマダガスカル産のコーパルのなかでも、驚きに値する匹数です。
こちらはクモ。そしてその蜘蛛の左上にまたクモ。
樹脂の流れ落ちていく姿がそのまま化石になったようなコーパル。上から下まであらゆる箇所に虫が居ます。
長さは19.7センチ。長い!
ほぼ直線です。
黒く見える点は内包物。これらはほぼ昆虫たちです。オーナーになった方はぜひお時間のあるときにルーペで虫を数えてみてください。
こちらにまた別のクモが。
コーパルとは針葉樹の樹脂が化石化したものです。琥珀ほど年代が古くないため、”半化石化”という表現をする場合もあります。いずれにしても、樹木の亀裂から染み出す樹脂が虫や葉などの有機物を巻き込んだ堆積したものです。
虫はどろっとした樹脂に取り込まれるため、外部との接触が遮断され、傷むことがほぼありません。したがって、当時そのままの状態で保存されます。コーパルや琥珀が古代からのタイムカプセルなどと呼ばれるのはそのためです。
非常に足が長い羽虫の右下には甲虫が。
こちらも甲虫。
目や触角まで保存されています。
ありとあらゆる種類の虫が内包されています。まだまだ伝えきれないほどの虫たちが閉じ込められています。ルーペで一つずつ追っていくだけでも楽しい標本です。
樹脂には甘い成分が含まれていることがあり、虫たちを引き寄せます。
引き寄せられた結果、取り込まれ、こうして化石になりました。
100円玉との比較。まさにバグズパニック。見ているこちらがパニックになりそうな標本です。
価格:
商品ID:ot1806
時代:新生代(6600万年前 -- 現在)
産地:Madagascar
サイズ:19.7cm×2.5cm×1.9cm
商品説明:バグズパニック!20センチに迫るロングサイズに、60匹以上の虫が内包されたマダガスカル産コーパル上質標本
この商品は売却済みです。
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