こちらは、見事と言う他ない、非常に大きく、かつ立体的な恐竜の足あとの化石です。このクラスの足あと化石は滅多に手に入るものではありません。まさにコレクターズアイテムというべき、超の付く一級品です。
本体直線計測30を超える、非常に立派な標本です。米国マサチューセッツ州のポートランド層はこうした恐竜の足あと化石が発見される有名な地域ですが、詳しい場所まではフォッシルハンターしか知らないようで、流通量も限られています。ご覧のようにかなり立体的な標本で、3本の指を明確に確認できます。
足跡だけから恐竜の全貌を推し量ることは難しいのですが、ポートランド層はジュラ紀前期の地層であること、鋭い3本の爪痕が保存されていることから、同時代の獣脚類恐竜の足あとであることは間違いないでしょう。この巨大な足跡化石には「エウブロンテス(Eubrontes)」という名前がつけられています。19世紀半ばにこのタイプの巨大な足跡が発見されたとき、人々は古代には巨大な鳥がいたのではないか、と考えたそうです。その後の発見、採集、研究により、20世紀半ばには、肉食性の獣脚類恐竜によるものと結論付けられました。エウブロンテスの特徴は今回の標本のようなかなりのラージサイズであること、3本の鋭い爪を持つことが条件とされています。このことから、体長5メートル前後、体高1メートルを超える、獣脚類恐竜であろうと推察されています。候補としては、コエロフィシス、ディロフォサウルスが挙がりますが、コエロフィシスにしては大きすぎることからディロフォサウルスではないかという説がありますが、未だはっきりしていません。
恐竜の足跡が保存されるのは、非常にきめ細かい粘土質の土、つまり砂浜であったことが考えられます。
それにしても、これほど大きな足跡化石はめったに見られるものではありません。弊社で取り扱った標本のなかでも最大級の一つ。
足裏の凹凸がよく保存されています。膨らんでいることからいわゆるポジティブサイドが保存されたものと考えられます。
陰影をつけて撮影すると、この標本がいかに立体的かお分かりいただけることでしょう。
こちらは裏面です。平面にカットされていますので、平置き時に安定します。
ご覧のように非常にきめ細かい頁岩でできています。層をなしていることから、幾重にも堆積したことが分かります。
御覧ください、このサイズ!足跡だけで30センチ以上。母岩含め45センチという、恐るべき大きさ。ディーラーでもこんな巨大な足跡化石は滅多にお目にかかれません。
100円玉との比較。中生代ジュラ紀前期(およそ2億年前)の獣脚類恐竜の巨大な足跡化石(フットプリント)です。
価格:¥287,000
商品ID:di1485
時代:中生代ジュラ紀(1億9500万 -- 1億3500万年前)
産地:South Hadley, Massachusetts, U.S.A.
サイズ:本体直線距離30.4cm 母岩含め全体45.2㎝×32.7cm×最厚部1.9cm
商品説明:メガサイズ!足跡だけで30センチオーバー!およそ2億年前の獣脚類恐竜の足跡の化石(エウブロンテス)米国マサチューセッツ州Portland Formationにて採集。
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