こちらはモロッコ南部、アトラス山脈の南側にある比較的低い標高の地域で採集された三葉虫、フレキシカリメネの化石です。この化石は古生代オルドビス紀(約4億7000万年前)にさかのぼる、非常に古い三葉虫の一つです。初期の三葉虫ではありませんが、原始的でシンプルな構造を持ち、初期の三葉虫の特徴が色濃く残っています。
実はこちらの化石はノジュールなのです。ノジュールとは、岩の中に鉱物の塊ができ、その中に化石が閉じ込められているものです(時には化石が入っていないこともあります)。ノジュールを割ると、運が良ければ内部から化石が現れます。ノジュールに守られた化石は、保存状態が良好なことが多いのが特徴です。
写真の左側がポジティブサイド、つまり本体が残されている部分です。右側がネガティブサイドで、陰影や痕跡が残っている部分です。ネガティブサイドには、本体の裏側が残っていることがあり、内側から化石を観察できる貴重な機会でもあります。
フレキシカリメネは、カンブリア紀の非常に古い三葉虫と比べると、かなり立体的で、芋虫のような形をしています。
ネガとポジを合わせてみました。巣に収まっているみたいで愛らしいですね。
パズルのようにぴったりと合わさります。
ポジティブサイドの本体をカーブに沿って計測すると75ミリほどあります。なかなか立派な個体です。
100円玉との比較。ネガポジ両方揃ったモロッコ産のフレキシカリメネです。
価格:¥4,600
商品ID:tr1323
時代:古生代オルドビス紀(5億500万 -- 4億4600万年前)
産地:Anti Atlas Mountains, Morocco
サイズ:本体カーブ計測7.5cm 母岩含め全体6.6cm×5.4cm×厚3.4cm
商品説明:ネガポジ両方揃っています!モロッコ南部のオルドビス紀の地層から採集された原始的な三葉虫、フレキシカリメネ(Flexicalymene)のノジュール標本
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