こちらはモロッコ産のファコプスのエンロール姿勢を取った標本です。エンロール姿勢は体を丸めてボールのような状態になった化石のことで、三葉虫の弱点である腹部を守っている姿だとする説があります。最外殻(褐色部分)と内部の堆積物が混合した標本になります。
デボン紀に入ると、進化した三葉虫の一部はこうした体を丸める姿勢を取るようになったと考えられます。デボン紀は魚の時代と言われ、強靭な顎を持つ板皮類などが登場し、三葉虫にとっては、それまでの牧歌的な時代とは打って変わって、身を守るように進化する必要があったことでしょう。
複眼などは風化していますが、大きな頭鞍部は保存されています。
まるでボールのような姿です。
柔軟な体節を上手に折り曲げて、まるでダンゴムシのような姿に。
エンロール姿勢の標本ばかり収集するコレクターも存在します。このなんとも可愛らしい姿に心を奪われますね。
直線計測27ミリほどです。
100円玉との比較。「パックマン」の愛称で知られる、モロッコ産のファコプスの防御姿勢標本です。
価格:¥2,900
商品ID:tr1306
時代:古生代デボン紀(4億1000万 -- 3億6700万年前)
産地:Morocco
サイズ:直線計測2.7cm×2.4cm×厚1.4cm
商品説明:人気のパックマン!防御姿勢を取ったモロッコ産の三葉虫、ファコプス(Phacops)
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