こちらは、中国北東部のカンブリア紀前期の地層から発見された、珍しい形の化石です。これが三葉虫だと言われたら驚かれるかもしれません。M字の形で知られるこの化石は、欧米では「バットマン」、中国では「コウモリ石」と呼ばれています。その由来は、見ての通り、バットマンのロゴや飛んでいるコウモリの姿に似ていることからきています。こちらの「バットマン」は古生物コレクターの間で非常に人気が高いですが、数が少なく希少な存在です。
実はこの標本は20センチに及ぶ非常に大きなものです。過去にと扱った標本の中でも、ピカイチの迫力があります。
実はこのバットマン、2種類存在しているのです。より左右の翼の部分が長いものをドルパネラ、短いものをブラックウェルデリアと呼びます。ただし、両者に違いはない、あるいはちょっとした違いであり、区別するほどのものではないという説もあります。実際、両者は同じ時代、同じ母岩から見つかり、しかも、中間的な翼の長さを持つものもあり、明確な区別をするのは難しいかもしれません。
まさにアルファベットの「M」の形に似ています。逆から見ると「W」です。比較的翼の両端が短いので、ブラックウェルデリアというべきでしょうか。このブラックウェルデリアは、本体の一部であると推測されますが、その全形は未だはっきりしていません。化石として残らない部分が多かったのかもしれませんね。謎多き生物です。
母岩の至るところに、部分化石が散見されます。
20センチを超える実に立派な母岩です。
裏面です。
厚いところで1cmを超えますが、取り扱いにはお気をつけください。
直線計測で20センチを超える立派な標本です。
100円玉との比較。三葉虫コレクターに人気を博している「バットマン」「コウモリ石」の群集化石です。
価格:
商品ID:tr1286
時代:古生代カンブリア紀(5億4200万 -- 5億500万年前)
産地:中国
サイズ:母岩含め全体21cm×14.8cm×厚1.2cm
商品説明:大きい、20センチ級!人気!三葉虫コレクターに人気を博している「バットマン」「コウモリ石」ことブラックウェルデリア(Blackwelderia sinensis)の群集化石
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