非常に珍しい、石炭紀のスフェノフィルムの標本です。スフェノフィルムは、石炭紀のトクサ類の仲間です。石炭紀のトクサ類といえば、何と言ってもカラミテスを連想する人が多いでしょう。最大20mにも成長した巨木でした。ところが、このスフェノフィルムは同じトクサ類でも、高さ1mの低木でした。
御覧ください。このすさまじい保存状態。茎から葉が伸びる様が見て取れるほどです。
この葉はどうやら軟質だったようで本来ならば化石として残りにくいはずですが、スフェノフィルムは、湿潤地で自生していたため、比較的化石として残りやすかったものと推察されます。
それにしても、このくさび状の葉の保存状態、そして、茎の保存状態、いずれも特筆すべきものがあります。
石炭紀の植物は、基本的に湿潤地に大量に生えていました。沼などにはこのような葉と茎をもった低木が密生していたのでしょう。
陰影をご覧いただいてもお分かりのように、非常に立体的です。
茎には表面の細かい組織なども保存されています。
100円玉との比較。極めて保存状態の良い、石炭紀のトクサ類の低木、スフェノフィルムです。トクサ類としてすでにカラミテスを所有している方に強くおすすめいたします。
価格:
商品ID:ot1149
時代:古生代石炭紀(3億6700万 -- 2億8900万年前)
産地:Germany
サイズ:母岩含め全体 幅8.6cm×奥行6.6cm×厚1cm
商品説明:石炭紀のトクサ類のなかにはつる性の植物もあった。スフェノフィルムのハイクオリティ標本。
この商品は売却済みです。
このウィンドウを閉じる