ティラノサウルスよりも大きな肉食恐竜の存在

皆様、早速ですが質問です。

日本で最も知名度の高い恐竜はなんでしょう？

おそらくほとんどの人が「ティラノサウルス！」と答えるでしょう。

確かに確かに。

最も知名度の高いティラノサウルス

トリケラトプスもよく知られる恐竜ですが、ティラノサウルスは

やっぱり不動の人気ものでしょう。

こちらも知名度の高い恐竜トリケラトプス

では、質問を変えて、一番大きな肉食恐竜は？

そう聞かれると、「んん！？ティラノサウルスかな・・・」

と少し疑問符がついてしまいます。

ティラノサウルスは、肉食恐竜の中で大きいのですが、

最大の中の最大はと聞かれると、そうではないんですよね。

肉食恐竜最大「級」の大きさを誇るティラノサウルス

いまのところ、最も大きい肉食恐竜はスピノサウルスだと言われています。

スピノサウルスは白亜紀後期の北アフリカにいて、主に魚などを

食べていた肉食恐竜です。

最大の肉食恐竜スピノサウルス

背中には体温調節をしたとされる「舟の帆」のようなものがあって、特徴的

な恐竜です。

体温調整をしたとされる背中の帆

ティラノサウルスに関しては全身骨格が見つかっているので、骨から割り出した

全長は、ある程度正確です。

その数字は近年研究によって多少前後していますが、

大きいものでおよそ13mだったといわれていました。

一方、スピノサウルスは体の一部の骨しか見つかっていないので、大きさは

推定になるのですが、大きいもので17mにもなったと言われています。

体長17mの大型恐竜スピノサウルス

17mといわれても、よくわからないという方、確かに想像しにくいですよね。

現在でいうと、小学校などにあった25mプールにスピノサウルスが入ったとすると

全長がぴったりおさまって身動きはとれないような感じです。

また、消防署が所有するはしご車とくらべてみますと、はるかにこのサイズを凌ぐ大きさです。

はしご車の全長は12m、高さ3.7mですのでまったく相手にもなりません。

東京メトロの丸の内線・日比谷線の車両はちょうど17mですから

要は、電車1両分の大きさの恐竜です。

体高に関してはもっとあるようです。正確にはわかっていませんが、背中にある「帆」の部分

だけで1.7mもあったようです。

成人男性1人分くらいの高さの帆が背中についていたというのですから、すごいですよね。

体高も高いスピノサウルス

体重も8－9トンはあったとされています。

スピノサウルスに次ぐ大きな肉食恐竜としては「ギガノトサウルス」の呼び声が高いといえます。

彼らの発見場所は、アルゼンチンの白亜紀後期の地層です。

白亜紀後期というと、ティラノサウルスが北米で繁栄していた時代ですから、

場所は違えど同じ時代を生きた恐竜です。

彼らの頭の骨のサイズを図ってみると1.8mもあったといいます。

現在のところ最大のティラノサウルスとされる「スー（フィールド自然史博物館に所蔵）」

の頭の骨のサイズが1.5mとされていますから、いかにギガノトサウルスが

大きかったかが予想されます。

ギガノトサウルスの全長は14mと言われていますが、こちらも全身骨格は

見つかっておらず、推定の域を超えていません。

ただし、つい最近、ティラノサウルスの大きさについて、以前発表されていたよりも

はるかに大きかったことが発表されました。

最新の研究によるとティラノサウルスの最大個体ものもやはり14m級あったそうで、

そうなるとギガノトサウルスと大きさは五分五分になりそうです。

一体どちらが大きかったのかは、まだまだ変動がある可能性が高そうです。

私個人的には、スピノサウルスやギガノトサウルスも、ティラノサウルス同様、

もっと注目されても良いような気がするのですが。。。

それにしても我々人間が巨大なもの、より大きいものに魅せられるのは何なのでしょうか？

海ではモササウルス、ワニの巨大なものならサルコスクスが挙げられるのですが

信じられないサイズの生き物がいた事実を知ると、なぜか嬉しくなります。

モササウルスとバスとの比較

一度でいいから自分の想像を超えたサイズのものが見てみたいと

感じるのは人類共通なのでしょうか。。。

皆様はどうお考えになりますか？