珪化木と石炭
昨日に引き続き、木の化石、ケイカボクについて。
美しい珪化木(けいかぼく)は
化石コレクターなどに鑑賞用として高い需要があります。
一方、石炭産業の視点からすれば、
珪化木をほんの少し邪魔者扱いする声もあるのです。
それはなぜか?
答えは石炭発掘の関係があります。
化石燃料である石炭は、人類が発展していく上で欠かせない物質です。
現在でも世界中のあちこちで発掘され、燃料として使われていますね。
石炭は、主に3億6700万年前から2億8900万年前、
大森林が広がっていた石炭紀といわれる時代
(古生代ペルム紀とデボン紀の間の時代)に、
たくさんの植物が腐ることなく地中に埋もれて、
最終的に石炭化した物質です。
よく考えると、石炭もりっぱな植物化石なのです。
でも、人類は燃料として使ってきたわけですから、
石炭を「化石」として珍重するといった認識はありません。
鑑賞していても、あまりきれいではないですしね…。
明日は、珪化木と石炭の違いについて。