カルカロドントサウルスの種について
先日お話したアップ間近のカルカロドントサウルスのお話です。
カルカロドントサウルスは、白亜紀前期の1億年前~9300万年前のアフリカ大陸に
生息した獣脚類、テタヌラ類の肉食恐竜です。
カルカロドントサウルスの巨大さは、t-rexを凌ぐとも言われ、
ティラノサウルスの最強最大説に一石を投じた存在ともいわれます。
とはいっても、t-rexと繁栄した年代にはずれがあるので、ひとくくりでは言えませんが。
テタヌラ類というのは、尾が固くてまっすぐに伸びたグループで、メガロサウルスやスピノサウルス、
アロサウルスやティラノサウルスもこのグループに当てはまります。
恐竜と聞けば、多くの方がまず思い浮かぶ体型が、テタヌラ類ともいえます。
さて、カルカロドントサウルスの全長は何mくらいかご存知でしょうか?
大抵図鑑や研究雑誌などで、13mと紹介されています。
13mというと、ティラノサウルスと同等です。
あるいは、カルカロドントサウルスはそれ以上の大きさとも言われることもあって、
いつも大きさにおいて何かと比較されやすい恐竜でもあります。
カルカロドントサウルスは、一番有名なのがカルカロドントサウルス・サハリクス
(Carcharodontosaurus saharicus)です。サハリクスは模式種にもなっていて
大抵カルカロドントサウルスといえばサハリクスでしょう。
このサハリクス、1927年にはじめて歯が発掘されたときは、メガロサウルスの1種として
メガロサウルス・サハリクスと名付けられましたが、4年後の別部位発見後は新属として
カルカロドントサウルス・サハリクスという名がつき、メガロサウルス属から外されました。
このカルカロドントサウルス・サハリクスに次ぐ新種が発見されたのは近年になってからです。
4年前の2007年、もう一段階大きいカルカロドントサウルス・イグイデンシス
(Carcharodontosaurus iguidensis) という種が発見されました。
この大きさは、獣脚類の中でも最大と言われていて、頭部だけでなんと175cmのサイズ、
大きさは13.5mほどもあったようです。
バスやはしご車を超える大きさですよ。ちょっと信じがたいくらいのスケールです。
この種はまだまだ新しいですので、これから新事実が解明されていくのでしょうね。
さて、化石セブンに入荷しているカルカロドントサウルスの歯は、代表的なサハリクスのほうです。
今回の標本の特徴は何といっても巨大で幅広いことです。
ロングカーブで7cmオーバー、周長が6.5cmとスケールの大きな歯化石です。
人気の歯化石ですので、チェックはお早めにどうぞ!
アップしましたら、またお知らせいたしますね。