白亜紀コハクの中に羽毛を発見
先日、白亜紀時代のコハクのなかに、羽毛を発見したとの報道がありました。
http://www.afpbb.com/article/environment-science-it/science-technology/2828175/7779841?utm_source=afpbb&utm_medium=topics&utm_campaign=txt_topics
見つけたのは、カナダのアルバータ大学の大学院生で、15日付の科学雑誌「Science」に
発表されています。
コハク4000個のなかから11個の羽毛入りコハクを見つけ出したそうで、
かなり状態の良い羽毛が見つかったとのことです。
これらの羽毛は白亜紀後期の時代のものです。
ということは、恐竜が絶滅し、原子の鳥類が出てきた時代です。
この羽毛が恐竜か鳥類のものかはまだわからないようですが、何が検出されるか
今後の研究結果が待たれるところです。
さて、「毛」に関する議論は近年話題に事欠きません。
ティラノサウルスは大人になっても実は羽毛が生えていたらしいということが最新の研究結果で
言われています。
東京上野の国立科学博物館で開催している恐竜博2011では、羽毛の生えたティラノサウルス展示
がされており、夏の間この報道が頻繁にされていました。
皆さんご存知の方も多いかもしれません。
恐竜の色については、研究者の間でもこれまで謎とされているのです。
模型や図鑑などの恐竜の色は現生の生物から想像して色をつけています。
しかし、今年の始め、イギリスと中国の研究チームが白亜紀前期の恐竜、シノサウロプテリクスの
色を明らかにしたということで、大変話題になりました。
どうやって恐竜の色がわかったかというと、羽毛からメラニン色素を含む細胞を発見し、
それによってだいたい何色だったか特定できたということらしいのです。
ということは、今回は11個もの羽毛が発見されていますので、これらが別種であるならば
かなりの種類の恐竜や鳥類の体毛の色が分かることになるかもしれません!
コハクが見つかった場所は、カナダのグラッシーレイク付近だそうで、この辺りは
http://en.wikipedia.org/wiki/Grassy_Lake,_Alberta
かつて恐竜が発掘されたことはないようですが、この研究が進むにつれ、新たな
事実が発見されるかもしれず、白亜紀の生物界の解明に迫る可能性を秘めています。
日々、発見があり新事実は塗り替えられていきますね。
研究者が発見した新事実を、私たちもリアルタイムで知ることができるというのは、
本当に嬉しいことです!
最後に、白亜紀後期の恐竜たちを、化石セブンオリジナル画像でどうぞ。