新生代第四紀が長くなりました!

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 カテゴリ:人類の起源 作者:

新生代第四紀が新しくなりました。
これまでは160万年前から現在までを新生代第四紀としていました。
これからは、約260万年前から現在までを同紀とすることになりました。
(2009年6月に国際地質科学連合 (IUGS)が決定しました。)

その理由ですが、
1.近年の相次ぐ人類化石の発見などで、人類最古の化石をもとに定められた、第四紀の基底の定義が、160万年~180万年前では合わなくなった。
2.寒冷化が始まった時期が第四紀の基底とされる地層と一致しない。

(朝日新聞の記事によれば)
背景には気候変動への関心の高まりが見える。その背景について日本第四紀学会長の遠藤邦彦日本大教授は「氷期と間氷期を行き来し、気候変動を繰り返した第四紀の研究は、将来を見通すために重要だとの考えが根底にある」と解説する。縄文時代も弥生時代も、古墳時代も、近年の研究で、始まりが更新された。そして今回の第四紀。単に数字だけではなく、どのような時代なのかという定義が問われたことも共通している。環境の変化に敏感にならざるをえない時代状況のなか、歴史を見る新たな視点が求められていることの表れなのだろう。