産地 | イギリス・ロシア・中国 |
時代 | 新生代第4紀更新世後期(約180万~1万年前) |
分類 | ほ乳類奇蹄目サイ科 |
全長 | 4メートル |
体重 | 3~4トン |
名前の由来 | 中空の歯 |
特徴 | 鼻に2本の角・マンモスと同時期に生息 |
ケブカサイはケサイともいって、約1万年前に絶滅した4メートルもある毛の生えたサイです。1万年前といえば、ちょうど最後の氷河期が終わったころと同じ時期です。そう、ケブカサイは氷河期に生きた動物です。寒さから身を守るため、全身は長い毛でおおわれていました。ケブカサイは、ユーラシア大陸北部に生息していて、ケナガマンモスと同じような場所から化石が見つかっています。でも、北アメリカにはいなかったようです。
ケブカサイの最大の特徴といったら、大きな2本の鼻角です。4mの巨体に対し、前方に生える角は、長いもので1mにもおよびました。ケブカサイはこれを何のために用いていたのでしょう?大きな目的としては、獲物をとるために使われたと考えられています。氷河期は気温が低く雪におおわれています。ケブカサイは鼻の角を用いて、雪をかき分け、食べ物を探していたようです。ケブカサイが絶滅したのは気候の変化によって環境が大きく変わってしまったことに原因がありそうです。そして、人間が狩りの対象にしていたことも絶滅を早めた一因だったと言われています。
3~4トンもある大きな巨体、ケブカサイは何を食べていたのでしょう?彼ら主に草を食べる草食動物でした。他にも、丈の低い木や地衣類(ちいるい)とよばれる菌類と藻類からなる共生生物なども食べていたようです。