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衝撃的な保存状態。ドイツ産ウミユリEncrinus liliiformis/【ot545】
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衝撃的なクリーニングが施されたこの標本は三畳紀のウミユリ(Encrinus liliiformis)です。
当時産出国のドイツの大半が内海にあったため、海生生物であるウミユリの化石が発見されます。
近くで見れば見るほど、立体感は際立ちます。母岩との境界線も明瞭明確で、前述のように衝撃的なクリーニングと言って良いでしょう。組織の細部まで繰り出されています。
本体最大部11cmほどあります。ほとんどは冠の部分ですから、標本の質だけではなく、迫力も十分です。
ご覧ください。ウミユリはユリの名が付いているため、植物のような印象を与えますが、実際は、ヒトデやウニの仲間です。宿主の組織を見れば、ヒトデやウニの仲間と言われても違和感はないでしょう。この触手を方々に伸ばしプランクトンなどを補食していたと考えられています。それにしても凄まじいクリーニングです。
海生生物は時として、目を見張る保存状態の標本があります。陸上にくらべて風化浸食を受けにくい環境であることと、水流の弱い場所で堆積した場合、悠久の時を経ても、原型を留める形で採集される場合がまれにあります。本標本はその一つといえるでしょう。
ウミユリは現生の海にも生息していることから、「生きた化石」とも称されます。2億年以上前から同じグループが大きな進化をとげることなく生き続けてきたというのは驚かざるをえません。それも、このような不思議な生物が、です。
このウミユリという生物、普段は岩などに根元を固定させて、本当の植物のように移動せずに生息しているようですが、まれに海中を漂ったり移動することもあるようです。
写真左側が触手の先端側で右側が根元になります。本来は茎のような部分が長く伸び、岩などに固着させていたと考えられています。複数の触手はムチのようにうねり、プランクトンをからめとっていたのでしょうか。本標本は触手が閉じている状態です。
触手の表面の凹凸がほぼ完全な状態で保存されています。
別格二素晴らしい保存状態をもった標本は時としてグロテスクでさえありますが、本標本も同様です。
実はかなり立体的で、輪郭を浮き立たせる方法でクリーニングされているものの、本来かなりボリュームがあったのでしょう、母岩から盛り上がっているような印象さえ受けます。
先端まで欠けることなく完全な状態です。
衝撃的な保存状態でお届けできるドイツ産のウミユリ(Encrinus liliiformis)。どの産地の標本と比較しても、脇役へと押し下げてしまうハイレベルな保存状態を誇ります。
商品スペック
商品ID | ot545 |
---|---|
年代 | 中生代三畳紀(2億5100万 -- 1億9500万年前) |
学名 | 衝撃的な保存状態。ドイツ産ウミユリEncrinus liliiformis |
産地 | Alverdissen, Germany |
サイズ | 本体11cm 母岩11cm×17cm×厚3cm |
商品解説 | 衝撃的な保存状態。ドイツ産ウミユリEncrinus liliiformis |
ウミユリとは?
ウミユリ(海百合)は植物ではありません!
「ユリ」の名前がついているために植物だと思われがちですが、実際はヒトデやウニと同じ棘皮(きょひ)動物の仲間です。各国の海(深海)に棲み、体長は35~50cm。
棘皮動物とはechinoderm というギリシャ語由来のラテン語を直訳したもので、 echinoderm とは echinos (ハリネズミ)のような derma (皮)を持つものという意味です。
さまざまなユミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)は生きた化石
ウミユリ(海百合)は、オウムガイ、シーラカンス、ラブカ、カブトガニ、アロワナなどと同様に生きている化石として大変有名です。
現生のウミユリ 画像「ウミユリ」『フリー百科事典ウィキペディア日本語版』。URL:http://ja.wikipedia.org
ウミユリ(海百合)の特徴のその腕
ウミユリは根や茎のように見える支持体と、花弁のような腕を持っています。長く伸びたその腕で海中のプランクトンなどを捕らえ、餌としています。
ウミユリ(海百合)の化石は希少で価値が高い
ウミユリの化石が多く見つかるのは、約2億5000万年前の地層である。5億年以上前の地層から出土した例もあるという。ウミユリの体は脆弱であり、全体に骨格が小さな節に分かれているので、それらがばらばらになり、全形をとどめないことが多い。ばらばらの節だけが堆積した石灰岩も見られる。