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恐竜時代の大きいシダの葉が保存された、1億年前の貴重なビルマ琥珀(バーマイト)/【ot2209】
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こちらは1億年前の琥珀として知られる、ミャンマー産の琥珀です。通称、ビルマ琥珀。
琥珀とは針葉樹の樹脂が化石になったものです。樹脂の一例としては、松脂が挙げられます。野球のピッチャーなどが使う滑り止めの一成分ですね。樹皮が傷むと、傷口から樹液が染み出し、乾くと樹脂になります。その際、虫や植物の葉などを取り込むことがあります。そのまま化石になったものが琥珀です。琥珀についての基礎知識はコラム「https://www.kaseki7.com/amberbible/index.html」を御覧ください。
こちらの琥珀は、シダ植物の葉を取り込んでいます。はっきりと葉の形が保存されています。ビルマ琥珀はおよそ1億年前、つまり、恐竜が大地を闊歩していた時代の針葉樹の樹脂が起源となっています。取り込んでいる葉も、その時代のものと考えられるのです。まさに、ロマンの塊のような化石ですね。
この葉は非常に大きなものです。指の大きさと比べて見てください。
葉を含んだ琥珀は存在しますが、こちらの標本は1億年前の極めて古い琥珀であるということ、そして、非常に大きなシダの葉である、という二点において、他の標本とは一線を画す価値ある化石です。
近づいて撮影。
ここまではっきりとアウトラインが保存されている葉の化石も珍しい。琥珀に取り込まれることで、風化が最小限に抑えられています。極めて保存状態良し。
ビルマ琥珀は古い琥珀でありながら、透明度の高い個体が多いことでも知られます。光を当てないと曇っているように見えますが・・・。
光を当てると、葉のシルエットが浮かび上がります。透明度の高さを感じていただけたでしょうか。
100円玉と比較すると、なお分かる葉の大きさ。
商品スペック
商品ID | ot2209 |
---|---|
年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 恐竜時代の大きいシダの葉が保存された、1億年前の貴重なビルマ琥珀(バーマイト) |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.3cm×1.5cm×厚0.8cm |
商品解説 | 恐竜時代の大きいシダの葉が保存された、1億年前の貴重なビルマ琥珀(バーマイト) |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。