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17ミリの大きな虫を内包したビルマ琥珀、バーマイト(Burmite)。肉眼で翅脈が見られます。樹木の樹脂の化石。/【ot2070】
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こちらは希少なビルマ琥珀です。通称バーマイト。ブルマイトという呼び方もあり。ビルマ琥珀とは、現在のミャンマーから産する古い琥珀のことです。ミャンマーの1989年まで国名はビルマ連邦でした。その名をとって、ビルマ琥珀と言われています。
こちらの標本には17ミリもある大きな虫が内包されています。肉眼ではっきり見えます。
琥珀は樹木の樹脂が化石になったものですが、ビルマ琥珀は最近まで、漸新世(3400万年前から2300万年前)の樹脂が起源だと思われていました。ところがロンドン自然史博物館の研究により白亜紀後期、およそ1億年前の樹脂であることが明らかになったのです。1億年前といえば大地を恐竜が闊歩していた時代です。他の琥珀の産地と比較しても、相当古いといえます。
ビルマ琥珀は光を当てずに見ると、このような暗褐色をしているのが一般的です。
1億年以上前の古い琥珀でありながら、基質の透明度が高い標本が少なくなく、光を当てるとご覧のように美しく輝きます。
翅脈まで保存された見事な虫です。
琥珀に包まれた虫は、外部環境(風化など)などの影響を受けにくくなり、結果として、あまりダメージを受けません。琥珀が古代からのタイムカプセルと言われる所以です。
100円玉。恐竜が大地を闊歩していた時代の、非常に古い琥珀です。バーマイトの名で知られるビルマ琥珀。
商品スペック
商品ID | ot2070 |
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年代 | 中生代白亜紀(1億3500万 -- 6600万年前) |
学名 | 17ミリの大きな虫を内包したビルマ琥珀、バーマイト(Burmite)。肉眼で翅脈が見られます。樹木の樹脂の化石。 |
産地 | Myanmar |
サイズ | 2.5cm×1.7cm×厚0.6cm |
商品解説 | 17ミリの大きな虫を内包したビルマ琥珀、バーマイト(Burmite)。肉眼で翅脈が見られます。樹木の樹脂の化石。 |
バーマイト(ビルマ琥珀)とは?
バーマイトは、ビルマ琥珀やカチン琥珀の名で知られ、ミャンマー北部の渓谷で発掘される約1億年前の恐竜時代に形成された琥珀です。その中には、様々な動植物が閉じ込められており、まれに恐竜の断片的な化石も見つかっています。
琥珀は樹木の樹液が化石化したものですが、その形成には少なくとも数百万年かかるとされています。バーマイトは特に古く、1億年もの時間をかけて形成されており、他の産地の琥珀と比較しても非常に貴重です。
では、このバーマイトの元となった樹液を生み出した樹木は、どのような環境に生えていたのでしょうか。
一説によれば、これらの樹木は海岸近くの熱帯雨林に生えていたと考えられています。その樹液が固まってできた樹脂は海に流され、そこで化石化したとされています。これは、琥珀の中からアンモナイトの殻やサンゴ、カキなどの海洋性生物が発見されたことに基づいています。
さらに、一部の琥珀からは淡水性の貝の化石が見つかっており、海洋だけでなく、沿岸の河川やデルタ、湖、ラグーンなどの環境も存在していたと推測されています。また、焼け焦げた植物の痕跡が含まれていることから、現代の熱帯泥炭湿地のように、当時も火災が頻繁に発生していた可能性があります。
バーマイトの中から発見される動植物の多様性は際立っており、これまでに2000種類以上が記録されています。特に多いのは昆虫で、クモやサソリ、ダニ、ハチ、アリ、ゴキブリ、シロアリ、カマキリ、コオロギ、ヤスデ、ムカデ、水生昆虫などが含まれます。また、植物も多様で、顕花植物、針葉樹、シダ、ヒカゲノカズラ類、コケ類などが確認されています。