「化石発掘発見教室」で小学生が恐竜化石発見!
高山市荘川支所が開催した「第2回化石発掘発見教室」体験中に小学生が恐竜化石を発見しました。10/6日の化石発掘体験中に見つかったのは、高さ1.4センチ幅1センチほどの、草食恐竜イグアノドン類の歯の化石とのことです。発見された地層は手取層群とよばれる日本で有数の化石産地です。手取層は、福井県、石川県、富山県、岐阜県など、北陸一帯に分布している、中生代ジュラ紀後期から白亜紀前期(1億4千万年~6500万年前)にかけて川や湖でできた地層です。
これまでも高校生が大変すばらしい発見をした、など化石発見においてよく耳にしますが、小学生による恐竜化石発見とは本当にすごいことです。好奇心と集中力の高まりが爆発的な子どもたちは、化石発掘に適しているのかもしれません。ただ、今回発見されたお子さんは、発掘発見教室の常連さんのようで、化石の正しい見つけ方や発掘手順についてよく知っていたようですから、やはりすごいとしか言いようがありません。
さて、子どもが化石を発見した例として思い起こすのは、プレシオサウルスやイクチオサウルス、また翼竜の全身骨格などを発見したイギリスのメアリー・アニングです。「She sells sea shells by the sea shore.(彼女は海岸で貝殻を売った)」という早口言葉のモデルにもなったといわれるメアリー・アニングは、19世紀に活躍した化石採集者で古生物学者です。彼女は、わずか12歳のときにイクチオサウルスの全身骨格を発見しています。