恐竜絶滅の証拠となった巨大隕石の証拠
先日、恐竜絶滅の原因は諸説あり、その中でも巨大隕石落下が主な説として挙がっていることをブログでご紹介しました。
さて、本日の話題は、【恐竜が生きていた時代、巨大隕石が衝突したらしいということをどうやって判断したか】についてです。
恐竜が滅亡したといわれる時代は、およそ6550万年前といわれています。地質時代でいうと、中生代白亜紀末期で、世界中の地層を調べてわかったことです。
白亜紀末期の地層の次にあらわれる地層は、新生代古第三紀(しんせいだいこだいさんき)という地層なのですが、この層の分かれ目がミソなのです。
2つの時代の地層の境界には「イリジウム」といわれる、隕石に多く含まれる物質が大量に眠っていることがわかったのです。
イリジウム(iridium) は原子番号77の元素です。イリジウム名前の由来は、その塩類が、虹のようにさまざまな色調をあらわすことから、ギリシャ神話の虹の女神、イリスにちなんで名付けられました。
イリジウムが地層に堆積しているということは、当時、巨大な隕石が落下した証拠という仮説をたてたのはアルバレス親子です。彼らはイリジウムと恐竜絶滅のつながりを唱えたことで有名な研究者です。父はノーベル物理学賞受賞者のルイス・アルバレス博士、息子はウォルター・アルバレスで地質学者です。彼らは1980年に、宇宙からの衝突物による恐竜絶滅説を打ち出し、これが現在の恐竜絶滅理由の主な説となっています。
ちなみに、父のルイス・アルバレル博士は、1945年8月6日の広島市への原子爆弾投下、続く8/9日の長崎市原爆投下の際、観測機B-29に搭乗して人類初核兵器使用を目撃した人物としても有名です。