島根 隠岐の島でワニ化石発見!ニュース
東アジア最古のワニ化石とされる標本が、島根県隠岐の島の地層から発見されました。
島根県立三瓶自然館が、隠岐の島北部の海岸で調査、12日発表しました。
骨の大きさからみて、マチカネワニの仲間だと考えられています。
マチカネワニは、日本に生息していたワニで、体長約7メートルの大型のワニです。
今回は最大級の推定7メートルのワニ化石の背骨2個が見つかりました。
名前の「マチカネ」という言葉はどこから?
「マチカネ」ということばの響き、「待金」→「金を待つ」??
何やら縁起のよさそうな名前ですね。
いえいえ、この「マチカネ」という名前、実は大阪の山の名前からきています。
マチカネワニの最初の化石は、1964年5月に待兼(まちかね)山という場所
(大阪大学豊中キャンパスの理学部で新校舎建設現場)から出てきたというのです。
この待兼山は、日本ではじめてのワニ化石が発見された場所ともいわれています。
それで、「マチカネワニ」なんですね~。
今回は、遠く離れた島根県での発見。
しかも、2000万年前の地層から見つかったとのことで、
これまで最古といわれてきた台湾の化石より古い地層であることから最古のものと考えられます。
日本列島が現在のアジア大陸から分離しつつあった2300万年前の時代、
大陸と日本列島との間にできた水辺で過ごしていたワニが、
現代になって我々の前に現れてきたというわけです。